戦略的創造研究推進事業
CREST
「海洋生物の遠隔的種判別技術の開発」
研 究 支 援 職 員 の 募 集 に つ い て
募集要項(JREC-INに公開したものはこのページの一番下にもあります)だけでは、実際にどのような仕事がありどんな能力が生かせるのかがわかりにくいと思います。そこで、応募を考えているみなさまへ、採用される研究等支援職員に期待する能力と仕事内容をご紹介しましょう。
プロジェクト概要をご覧ください。 海の生き物の声を知り、声から逆に生物種と数を測り、これを4年後から地図上に落とし込んで、音による遠隔的種判別技術を実証するというのが大きな流れです。このなかで、水産総合研究センター水産工学研究所(以下水工研)はプロジェクトの中核を担い全体を指揮するだけでなく、パッシブアクティブを駆使した観測、モデル構築やGISを用いた分布地図の作製、新しいプラットフォームへの観測装置の組み込みなどを行います(下表)。勤務地は茨城県神栖市です。

採用後の将来について。表にありますようにプロジェクトは5年続きます。採用された支援職員との契約は、毎年の更新です。もちろん更新を確約するものではありませんが、よい業績を挙げていただければ活躍の場はたくさんあります。たとえば、前プロジェクト*の支援職員だった今泉智人さんは、「イルカ型ソナー」という対象種を見分ける潜在能力を持ったシステムをメーカーや大学と一緒に作り上げ、数々の受賞をされました。現在は水産工学研究所の職員として、このプロジェクトでも大きな役割を担っています。また、研究支援職員の方は採用中であっても学振やパーマネント職への応募を妨げません。むしろ、ぜひチャレンジしてみてください。業績が足りなければ、このプロジェクトでじゃんじゃん業績を稼いでください。データはうなるほどあります。外に出たとしても、共同研究者としてよい関係を続けていけば、お互いにとって大きなプラスと考えます。
*生物系産業創出のための異分野融合研究支援事業 イルカ型対象判別ソナーの開発
他のチームは海洋研究開発機構と東北学院大学です。海洋研究開発機構は、地震津波観測を目的とした海底ケーブルをすでに神奈川沖と北海道沖にもっており、初島沖では18年間の音響データの蓄積があります。深海での連続音響観測ステーションをこのプロジェクトでは活用できます。このなかにどのような生物の鳴音が埋まっているのかはまだ誰も知りません。地震や津波の海洋生物への影響も、観測対象です。東北学院大学は、個々の生き物の声や、アクティブソナーを用いた個々の生き物からの反射音をトラッキングによって分離し、パターン認識技術を用いて種を判別します。最も数学的技術を要する音響解析アルゴリズムの強力なサポートチームです。
水工研での仕事内容は、結果を使ってどんどん解析し論文を書いていただくこと、現場観測のお手伝いをしていただくこと、の2つに尽きます。もちろんデータの管理や物品購入に伴う事務や報告書の作成補佐など研究に必要な様々な事務作業も業務です。
具体的な仕事と求められる能力は以下の通りです。もちろん、これらをすべて満たすスーパーパーソンであれば言うことはありませんが、どれか一つでも自信があれば、あとは意欲を買います。また、以下の作業は基本的にはプロジェクトリーダーの赤松や研究員の今泉ほかチームメンバーが、最初はご一緒に行います。手取り足取りとまではいきませんが、知らなかったり経験がないからといって引け目を感じる必要はありません。
@海洋での現場観測
国内外のいろいろな現場で、生き物の声を録るパッシブ音響観測と、「イルカ型ソナー」でのアクティブな音響観測を実施し、それぞれの種の声や反射音特性を測ります。船に乗ったり泊まったり、スクーバー潜水したり、日本人が誰もいない現場で観測機材を設置回収したり、水槽で生き物を飼育したり、もしかしたら潜水艇に乗ったり、水中グライダーやブイなどを運用したりするかもしれません。忘れ物がないよう機材を準備したり、事前の点検を行ったり、フィールドノートをつけ機材をセットアップし回収することも必要です。海の現場経験がある方は強いです。現場運営能力がたくましいと、水工研あるいはその上部組織の水産総合研究センターから見込まれ、いろいろなチャンスが巡ってくるかもしれません。たとえば先ほど出てきた今泉さんは年明けから、インド洋での大きなプロジェクトの観測に主要メンバーとして参加しています。
A音響データ解析
難しい音響解析については東北学院大学がある程度担当するものの、やはり実際に録れた音を自分で解析してみないと、論文にはつながりません。MATLABなどのプログラミング言語を操った経験のある方、音響解析、信号処理あるいは時系列データ解析の経験がある方は有利です。生波形だけではなく、たとえば時刻と音響特性と種、場合によっては位置がずらっとエクセルのシートになっているものから、経時変化や空間分布などを調べる解析も必要です。このあとに述べるバイオロギングを用いて計測した発声頻度から、生物個体密度に変換するモデルを構築することなども大きな仕事になります。GISについては水工研に専門家がおり、チームメンバーです。密度推定モデルについても優秀な外部協力者がおります。この分野で実績がでてくると、おそらく声を用いた資源量推定といった分野が切り開かれ、日本では(世界でも?)第一人者になれると思います。しかも、就職に有利!(保証はしませんよ。念のため)。
B音響バイオロギング
鳴き声が5回聞こえたからといって、5個体の生き物がいるわけではありません。ましてや発声頻度が群れサイズや時刻や季節によって変化することも多いでしょう。ある個体がいつどのくらい鳴くのかを調べるには、小さな録音機を生物につけて記録する必要があります。音響バイオロギングです。実はまだ、魚などの小型の生き物でそれができる機材はこの世にないのですが、機器開発をすすめつつ生物の発声頻度を種ごとに明らかにしていくつもりです。このデータがとれると、いろいろおもしろい副産物がみつかるでしょう。海洋生物は、音声を用いてどのようにコミュニケーションやナビゲーションをしているのか。捕食者回避や群れの維持に声はどんなふうに役立っているのか。加速度などの個体運動の観測と組み合わせると、これまでなかなか手が届きにくかった海洋生物の新しい行動学にチャレンジできそうです。
かなりバラ色の未来を書きましたが、ほんとうにバラ色になるかどうかは、ご本人の努力と運とプロジェクトの進行次第です。ただし、一緒に研究をした方の明るい未来を願わない採用者はおりません。なにかわからないことがあれば赤松までご連絡ください。そして、どうぞご応募ください。お待ちしております。
赤松友成
独立行政法人水産総合研究センター 水産工学研究所
漁業生産工学部水産情報工学グループ 主幹研究員
〒314-0408
茨城県神栖市波崎7620-7
Tel 0479-44-5929 Fax
0479-44-1875
研究室直通 0479-44-5954
E-mail: akamatsu@affrc.go.jp
URL: http://nrife.fra.affrc.go.jp/akamatsu/
水産工学研究所HP掲載の募集要項
JREC-INに掲載の募集要項(下記)
Data item
number
Date of
publication
Date of update
Title
Institution
Institution URL
Department
Department URL
Institution type
Public advertisement
URL
(募集の背景)
Outline
Content of work
・取得したデータの解析と発表
・機器およびデータの管理
Research field
Job type
Rank
Work area
Address
Number of
positions
Qualifications
・海洋での現場観測やMATLABなどでのプログラミング経験がある方は特に歓迎
Treatment
休憩時間 12時00分〜13時00分
賃金単価 博士課程修了者 18,823円
※平成24年3月31日までに規定改正があった場合、日給単価が変更することがあります。
通勤手当 あり ※片道2km以上の場合
社会保険 加入
雇用保険 加入
Deadline for
applications
応募書類必着
Starting date
(送付先を含む)
Application
materials
・博士学位が確認できる書類(学位記の写しなど)
取得見込みの方は後日で結構です。
・研究業績リスト(書式自由)
・主要論文の別刷り
・研究を実施するにあたっての自己PRと豊富(1,000字程度)
提出していただいた応募書類に係る個人情報については、採用審査の用途に限り使用し、これ以外の目的には使用しません。
なお、提出された書類は一切返却しませんので予めご了承ください。
Selection
process
Where to make
contact
独立行政法人水産総合研究センター水産工学研究所
業務推進課 業務管理課 管理係長 鎌上 正
電話:0479−44−5931
業務内容に関する問い合せ
漁業生産工学部 水産情報工学グループ 赤松友成
電話:0479−44−5954
Additional
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