イルカ・クジラの声の種類
水族館に行って、イルカの水槽のガラス窓に耳をつけてみると。ピューイ、ピューイ、ギイイイ、プープーと実に様々な声が聞こえてくる。イルカの鳴音には、様々なパターンがあり、音響的には「ホイッスル」と「クリックス」の2種類の声に分けられる。
また、ザトウクジラのように、きまった歌を歌う種類もある。
ホイッスル: ホイッスルは、ピユーイとかピーピーと聴こえる澄んだ音である。これをオシロスコープで見ときれいなサインカーブを描いていることがわかる。ホイッスルの周波数は20kHz以下のものが多く、音が数秒以上続くことも希ではない。ホイッスルのソナグラム(下記)をみると、その抑揚がよくわかる。ソナグラムとは、音の高さ(周波数成分)の時間変化を示した図で、明るいほど、その高さの音を多く含んでいることを示している。下の図では、時間幅が約0.4秒、周波数の上限が11kHz。
クリックス: クリックスは、ギーギーとかプーと聴こえる濁った音である。ほんとうは聞こえないものも多い。クリックスのソナグラムを見ると、超音波パルス列であることがわかる。くしの歯のように見える音の1本1本は、継続時間が数+μs(数万分の1秒)と非常に短いサインカーブからなっている。クリックスの主な周波数成分は、30〜150kHzにある。これは人間の聴こえる周波数上限(20kHz)を越えているが、スペクトルは周波数帯域が広く、低周波成分の一部を、人間も聴くことができる。(図の時間幅は約0.5秒、周波数の上限は11kHz)
ソング: ザトウクジラのソングは、音楽で言えば楽章のようなテーマで構成されており、テーマはさらに小さなフレーズに分かれ、フレーズはユニットとよばれる決まったパターンの鳴音の繰り返しで構成されている。下に示したソナグラムは、一つのフレーズ。
(図の時間幅は約8秒、周波数の上限は2.5kHz)
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