イワナの外部形態の地理的変異の解明
サケ・マス類の外部形態は地域変異が大きい。日本のイワナは、かつて4種(アメマス・ニッコウイワナ・ヤマトイワナ・ゴギ)に分類されていた時代もあるし、ヨーロッパのブラウントラウトでは50種に分類されていた時代もあるほどである。サケ・マス類の斑点の色や大きさは実に多様であり、これまでに多くの研究者が興味を持ってきたにもかかわらず、その生態学的意味は以前として不明のままである。しかし、斑点の色や大きさは単なるランダムなパターンとは思えない。例えば、イワナの斑点が赤い地域は、ヤマメ(アマゴ)の斑点も赤い(写真)。イワナの斑点が小さい川では、オショロコマの斑点も小さい傾向にある。そして、日本列島を南へ行くほど斑点の色が赤くなる。このような日本列島を南下するほど外部形態が赤みを帯びる傾向は、幾つかの生物でも見られている。私は、自然選択と性選択の両方がイワナ模様の地理的変異の謎を解く鍵ではないかと考えている。この研究テーマは私のライフワークである。
本州のイワナ達
奈良県熊野川水系(天然記念物 キリクチ)
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長野県木曽川水系王滝川源流(ヤマトイワナ)
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山梨県富士川水系(ヤマトとニッコウの分岐河川)
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茨城県某水系(天然記念物 サトミイワナ)
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島根県斐伊川水系(ゴギ)
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滋賀県姉川水系(ナガレモンイワナ)
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富山県常願寺川水系(ニッコウイワナ)
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山形県最上川水系(カメクライワナ)
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新潟県北部小河川(ニッコウイワナ)
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北海道南部小河川(アメマス)
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